やまた幼稚園

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2018/04/10

PYP導入により目指すもの

2018年4月の園だよりをお伝えします。

お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。園庭の樹々が芽吹き、花咲き、子どもたちが登園してくるのを今か今かと待っているようです。
今、子どもたちと保護者の皆様、そして教職員に新たな出会いが生まれました。この1年間で子どもたちがどのように成長していくのかを楽しみに、今年度も園とご家庭とで共に協力し合いながら歩んでいきましょう。
皆様の変わらぬご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

世界標準の初等教育プログラム(PYP)

やまた幼稚園ではこの数年、リトミックや表現活動に関するカリキュラムの導入をはじめ、運動遊びに関するカリキュラムの改訂、レッジョ=エミリア・アプローチに基づいたプロジェクト型保育の実践などを進めてきました。加えて、先月には国際バカロレア(IB)の候補校申請を行い、順調に進めば9月1日には候補校として認定を受けることになります。2020年度には正式にIBスクールとなることを目標とし、世界標準の初等教育プログラム(PYP)に則って精神と身体の両面の育ちを支えていくことを目指します。

IBスクールになると言っても、今までやってきた保育が大きく変わることはありません。これまでも大切にしてきた「自分で考え行動する子」の延長線上に、IBの掲げる10の学習者像「探究する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションができる人、信念のある人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスのとれた人、振り返りができる人」があると捉えています。

PYPのプログラムを行った手応え

実は、昨年度の2月から3月にかけて行われた子どもたちの発表会は、PYPのプログラムに沿って展開されていました。どうしたら子どもが主体的に活動に取り組むことができるのか、どんな問いかけをすれば子どもたちが自ら考えて行動するようになるのか、担任たちは毎日話し合いを繰り返しました。

クラスでは、その日に自分が頑張ったところ、明日はもっと頑張りたいところを子ども同士が伝え合ったり、ビデオを使ってその日の自分たちの姿を振り返ったりしました。様々な取り組みが効果を発揮し、子どもたちの意識や行動が次第に変化していったのが見え、自分たちが作り上げる、自分たちのための活動である、と子どもが理解し始めたという手応えを感じました。

学びを支える体制をより力強いものに

PYPには、幼稚園児から小学校高学年まで、取り組むべき共通のテーマがあり、それに沿って従来通りの様々な活動を展開していきます。毎年同じテーマに取り組むのですが、学年が進むに従って、当然その学びの中身も内容の濃い、密度のあるものに変わっていく楽しみがあります。PYPを導入することにより、一つひとつの活動からどんな気づきや学びを得てほしいのかがより明確になり、そのための教師の関わりや問いかけが言語化され、またIBスクール同士の協力と情報共有により、学びを支える体制がより力強いものになっていくのです。
IBの提供するこのプログラムは、世界の複雑さを理解して、それに対処できる人材を育てるために生まれました。これから日本が歩もうとする少子高齢化社会、そして世界で進む人口爆発とそこから生じる数々の問題は、今まで誰も経験したことがなく、答えもまだ見つかりません。ただ一つ言えるのは、一人ひとりが考えて責任ある行動をとることが求められているのだということです。将来子どもたちが担う世界をより良いものにするために、大人も子どもも「自分で考え」「責任ある行動」をしていかなければならないと考えています。

最後に、ブラジルの教育者パウロ・フレイレの言葉をご紹介します。
「未来とは受け取るべく与えられるものではなく、人間によって創造されるべきものである。」

園長 栗原弥生

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