やまた幼稚園

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2017/04/29

「学びに向かう力」を高める

2017年4月の園だよりをお伝えします。

ご入園、ご進級の皆様へ

お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。
3月末から咲き始めた桜の花が、子ども達の成長をお祝いしているかのように見えます。子ども達も保護者の皆様も、この一年がどのような年になるのだろうという期待と若干の不安を胸に抱いていらっしゃるかもしれません。特に多くの新入園児にとっては、幼稚園は初めて出会う「社会」です。家族のもとでは、言葉を使わずとも意思の疎通はできますし、多少のわがままも通用しましたが、幼稚園ではなかなかそうはいきません。

我慢をしたり、喧嘩したり、家族が恋しくなったりして、涙が出ることもあります。
でも、幼稚園には涙を笑顔にするたくさんの出会いや体験があります。そして笑顔も涙も含めた心動かされる全てのことが、子どもにとっては学びの材料になります。

今年度も園とご家庭とで共に協力をし合いながら、子ども達の健やかな成長を支えていくことができますよう、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

平成30年に幼稚園教育要領改訂 10の姿の育成

平成30年に幼稚園教育要領が改訂されます。
次期改訂では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として、以下10項目が挙げられています。

1、健康な心と体
2、自立心
3、共同性
4、道徳性・規範意識の芽生え
5、社会生活との関わり
6、思考力の芽生え
7、自然との関わり・生命尊重
8、数量・図形、文字等への関心・感覚
9、言葉による伝え合い
10、豊かな感性と表現

上記10の姿の育成は、小学校教育の前倒しということではなく、現行の教育要領総則で

「幼児期の教育は、遊びを中心とした生活の中で、生涯にわたる人格形成の基礎を培うことが基本である」

と謳われている通り、幼児期の豊富な体験によって身につけた学びの 基礎が、グラデーションのように小学校の各教科の学 びにつながっていく、という考え方に基づいています。

民間の調査では、幼稚園で子どもが主体的に、自由に遊びに入り込むような経験をたくさんする子は、「学びに向かう力(協調性、頑張る力、好奇心、自己主張、 自己統制)」が高いという結果が出ています。
また、この調査においては、年長児で文字や数に親しんだり、筋道立てて考える力が育まれていることが、 1年生になった時に集中して取り組んだり、自分から進 んで勉強するといった学習態度につながっていること、さらには年長児での取り組みには年中児の「学びに向 かう力」の成長と、親による「学ぶ環境の整え」や「思 考の促し」といった関わりが影響していて、ここには年 少児期の親の関わりも影響し・・・と大変複雑に絡み合いながら子どもの成長を支えていることも述べられて いました。

幼児期の教育は幼稚園だけにとどまるものではなく、ご家庭の遊び環境や親の関わりも大きな影響力を持っ てます。ご家庭でも子どもが夢中になって遊びに没頭す る経験を大切にし、また、ご自身の関わりも振り返っていただきたいと思います。

<編集後記>新しい環境に適応するために甘え行動が増えたときには

毎年この時期、入学式を終えた小学生や中学生が、真新しいランドセルや制服を見せに幼稚園を訪れてくれます。中には、赤ちゃんだった頃から知っている子も何人かおり、その成長をそばでずっと見てきた者としては、月日の過ぎる速さと子ども達の立派な姿に、感慨もひとしおです。

今、目の前にいる我が子が、数年のうちに小 学生になるとは、保護者の皆様にはまだ想像もできないことかもしれませんが、子どもは確実に大きくなり、自分の世界を持ち始め、親から自立していきます。そうでなくてはならないのです。

しかしその過程は単純ではなく、行ったり来たり、脇道にそれたりしながら進んでいきます。急に生意気になったと思えば、突然赤ちゃんのように甘えてくることもあります。子どもも試行錯誤の連続なのです。子どもに翻弄されているような気がして、親はイラっとするかもしれませんが、まずはぐっとこらえて子どもを受け入れてみてください。

特に4月は、新しい環境に適応するために、甘え行動が増えるかもしれません。そんな時は子どもの話をまず聞いてやり、手を握る、抱っこするなどのスキンシップを十分にとることで、次第に落ち着いていくことでしょう。お子さんの話で疑問に思うようなことがあれば、どうぞ園にご相談ください。

私たちはご両親にとっての相談相手になりたいと思っています。お子さんにとってもご両親にとっても、共に成長できる幼稚園生活でありますように、お祈りしています。

園長 栗原弥生

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