やまた幼稚園

BLOG

園だより

2018/12/05

過去、現在、そして未来

2017年1月の園だよりをお伝えします。

新たな年がまた幕を開けました。今年はどのような年になるのだろう、そして自分はどのような年にしていきたいのだろう、と皆様いろいろに思案されていることと思います。私も年頭にあたり、仕事とプライベートとにおいて、今年実現したいことを打ち立て、そこに向かって一歩一歩進んで行こうと決意を新たにいたしました。

本年も保護者の皆様からご支援をいただきつつ、子ども達が健やかに、そしてより良く成長していくよう、小さなステップで確実に歩を進めてまいります。一層のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

この年末年始は、受験を控えた娘の塾通いのため、どこにも出かけずに過ごしました。恒例のスキーにも、夫の実家にも行かず、彼女の苦手な社会科の家庭学習の伴走に徹したのです。過去問の添削をしながら、自分の学習にもなると思って解説を読んでいましたが、時事問題は数年前のことが懐かしく、「こんなことがニュースになっていたなあ」などと思い出していました。また、地理の問題であっても工業や農業の歴史が絡んでいたり、貿易の問題が世界各国の産業や政治とつながっていたりと、物事が様々に影響をし合いながら今の生活が成り立っていることを改めて感じることができました。例えば、明治時代の日本において義務教育が普及したのは、学費が無償になったからですが、その背景には日清戦争の賠償金が支払われ、それを財源としていたことはご存知でしたか? 恥ずかしいことに、私は一昨年に大学の授業で習って非常に驚きました。教わったのに忘れてしまったのか、そもそも習わなかったのか(そんなことあるかな?)、自慢にもならないエピソードですが、勉強は大切だと実感。解説には「社会は暗記科目として捉えがちだが、知識としての地理・歴史が現代社会に目を向けることとつながるようであってほしい」ということが書いてあり、それが非常に心に残りました。この数年、フィンランド、台湾、イタリアと世界の教育事情をじかに学ぶチャンスをいただきましたが、その時に感じたこと、「全てのものは、過去からのつながりで成り立っている」と再認識する機会ともなり、娘のおかげで意義深い時を過ごすことができました。

さて、幼稚園教育も例外ではなく、やはり過去のあり方を受けて戦後に学校教育法が規定され、今につながっています。幼児期にふさわしいことをすること。小学校以上の教育とつなげる基礎だということ。生涯にわたっての基礎であるということ。この3つが強調されていますが、もともと教育というのは、今必要なことを行いつつも、将来必要なことをするという二重性を持っています。今のニーズに応えるだけではなくて、将来を展望して保育内容を考えていくのが本来あるべき姿であると思います。

やまた幼稚園は、約50年にわたる歴史の中で、保育のスタイルが何度も変わってきたと私は思っています。その時々の保育者の力量、時代のニーズ、そういうものからの影響を受けざるを得ないからです。十数年前、私が園長に就任したばかりの頃は、朝の外遊びはありませんでしたし、1日のうち一度も外に出ないことすらありました。保育は意外に詰め込みで、巷でのびのびと評判の割には外遊びの時間も少なく、非常な矛盾を覚えたことを記憶しています。その矛盾の解消と社会の変化への対応という形で、6年ほど前から3つの園児像の打ち出しが行われ、身体をもっと動かそうとか、自然環境を保育に生かそうとか、自分で考えて行動する子を育てよう、という動きになり、近年は社会性と創造性の育成、英語と給食、認定預かり保育の実施につながっているわけです。

やまた幼稚園の歴史の新しい一ページが始まります。歴史を作っていく、保護者の皆様もその一員なのです。未来に向けて、共にまた歩み始めましょう。

園長 栗原弥生

RELATED INFORMATION