やまた幼稚園

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2019/07/25

音楽教育の意味を考える

やまた幼稚園の課外ピアノレッスンが2学期より本格スタートします。これは、正課の時間に行なっているリトミックから一歩進んだ音楽教育を求めるご家庭には、うってつけの習い事と言えるでしょう。

音楽的感覚陶冶の時期は早期であることが望ましいとよく言われます。リトミック教育法を考案したエミール・ジャック=ダルクローズ博士は、人間の発達段階に合わせた訓練の大切さについて言及するとともに、「音や和音の自然な進行について耳が一度訓練されると、読譜、記譜などの過程でも、少しも困難さを伴わない」と幼い子どもたちへの音楽的教育の効果について述べています。

音楽教育の効果は、音楽のみにとどまるものではありません。演奏家が一つのピアノ曲を演奏する時、その曲がどんな性格のもので、どんな構造を持ち、どう展開し収束していくか、ということを読み解いて、さらには自分なりの文脈を創り出すこともあるでしょう。ピアノを演奏することで身につくこのような推察力や応用力は、音楽だけでなく他の教科の理解にも繋がります。MITマサチューセッツ工科大学やハーバード大学など多くの有名な大学では、教養科目として音楽が選択できるそうです。数学や工学など広く他分野への応用が可能なところが認められているからでしょう。

日本でも、音楽や芸術で培われる力が注目され始め、国立教育政策研究所「教育課程の編成に関する基礎的研究」では「美術や音楽で培われるものは、その分野だけでなく、そこで培われた物の見方や考え方、処理の様式や問題解決の戦略は、他にも転移や汎化する可能性がある。対象や領域を越えて精神機能が育つということを共通認識とすべき」と報告されています。

さて、先日の終業式ではピアノの璃子先生に編曲付きで「やっほっほ 夏休み」の伴奏をお願いしました。華麗な後奏が終わると、子どもたちから自然に拍手が湧き起こりました。教えられなくても、美しいものを美しいと受け止めて愛でる力があるのですね。

音楽教育によって、世界を読み解き、新しい世界を創り出していく力を十分に伸ばしてほしいと願います。

園長 栗原弥生

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