やまた幼稚園

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2017/09/15

給食ー稲がいいねが秋田


やまた幼稚園では給食を選ぶことができます。
そのお米はどこからやってくるのでしょうか。グループ内の給食事業部のメンバーが、秋田への出張レポートをiBookの形でまとめたものを公開しました。メンバーも励みになると思いますので、是非ご覧ください。稲の栽培を通した保育活動も案内しています。
出張の前に「秋田への出張は私もスケジュールを調整して同行できなくはないけど、正直いない方が盛り上がりそうだよね。」と水を向けるとリーダーの古渡さんからは「はい。」(笑顔)と素直な返事をいただきました。以下はiBookからの抜粋です。

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美味しいお米を子ども達に」そんな思いを胸に私たちは秋田県に行ってきました。
訪れたのは、県南部に位置する仙北郡美郷地区。東京から秋田新幹線に乗って約4時間、花火で有名な大曲駅で奥羽本線に乗り換えて到着しました。奥羽山脈の大自然に抱かれた風光明媚なところです。
美郷地区が位置する横手盆地は、雄物川の豊かな水が流れ、寒暖差が大きく、夏に奥羽山脈から吹き下ろす風は豊作をもたらすと言われています。稲作のほかにさくらんぼやリンゴも有名です。米どころだけあり、酒造業も盛んに行われています。酒造りにはおいしい水も欠かせませんが、町内には各所で地下水が湧き出ており、今日はサイダーなどの清涼飲料水の生産も盛んです。それでもやはり日本酒はおいしいのでしょうね。お酒の飲み過ぎも多いとのこと。

高橋さんとの出会い

そもそも、この旅のきっかけとなった高橋さんとの出会いが、どのようなものだったのかをご説明しましょう。
私たちが高橋さんからお米を買うようになる前は、栃木の菱沼さんという方が15年間、毎月お米を届けてくださっていました。その菱沼さんが高齢となり、来年からもう米作りを続けることはできないというご連絡を受け、私たちは園児に提供する大切なお米をどうやって調達したら良いのだろうかと、途方に暮れていたのです。
たまたまその頃、理事長は秋田出身のスキーインストラクターAさんから、こだわりの米作りをしているという友人の高橋さんについての話を聞いていました。それなら、保育園で高橋さんからお米を購入すれば良いのではないかと、とんとん拍子に話は進み、高橋さんとの契約に至ったというわけです。

高橋さんのお米

 私たちが訪れた美郷町は、名水と夏季の温暖な気候に恵まれ、古来稲作を中心とする農業が発達してきており、現在も県内有数の田園地帯が広がっています。高橋さんはここで美味しい「あきたこまち」を育てています。この土地は特A地区 に指定されています。

秋田県には、化学肥料の施用量と農薬使用回数が県の慣行レベルの半分以下という特別栽培農産物があります。

ところが高橋さんは、なんと更に自然の状態に近づけてお米を作っているのです。
年に一度、春に米精という有機肥料をやるだけで、それ以降の追肥はせず、農薬も最低限に抑えています。また、土の栄養を稲に送るために苗植えの本数を3本とし、一坪に植える株数はわずか50株という疎植栽培をしています。こうすると株間が広く日当たりが良くなるため、雑草が発生し易くなってしまいますが、成長を妨げる雑草や害虫は手間をかけて取り除いているのだそうです。 大量生産をしようとするならば、同じ面積に多くの苗を植えて、肥料を与えれば良いのです。倒伏をしないように、薬で丈を短くしたりする技術も開発されています。しかし、高橋さんは米の本質を見極めて、出来るだけ自然に近い形で稲作を続ける努力をしています。

実際に、私たちは高橋さんとお隣の田んぼの実り具合を見比べてきました。お隣は確かにびっしりと隙間無く植えられ、穂を垂れている様子がありました。作っている方からすれば、同じ面積でたくさん取れた方が当然いいでしょう。

しかし私たちは、高橋さんがその広い田んぼの真ん中で、のびのびと遊ぶ子ども達を見守るように、お米を愛おしんで育てているという印象を受けました。「安全で本当においしいお米を食べてもらいたい」という高橋さんの強い思いが伝わって来るようでした。

理事長 谷澤満

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