やまた幼稚園

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教育全般

2017/10/05

のびのび系とお勉強系


やまた幼稚園は、市の境にあり、横浜市の都筑区や港北区あるいは川崎市から通ってくる方が多い。この地域は幼稚園の選択肢も多く、幼稚園選びの際に、園のカラーによって色分けされることも多い。やまたは「のびのび系」ですよね。と尋ねられることがある。一体「のびのび系」ってなんだろう。

「のびのび系」という言葉は、大抵「お勉強系」という言葉が対になっていることが多い。ここでいう「お勉強系」というのは、椅子に座って、先生の話を聞いたり、幼児向けのワークをやっているようなイメージであろうか。とすると、これと対置する「のびのび系」というのは、あまり椅子に座ったりしない、先生が前に立って何かを教えたりしない、ワークをやらない、といったイメージだろうか。

ここ10年ほど、やまた幼稚園は、3つの園児像の一つとして「のびのび遊ぶ元気な子」を掲げてきた。3つの園児像を私なりに解釈すれば、この園児像には成長のストーリーが含まれている。最初は、ご家庭から初めて幼稚園という社会に出てきたときに、恐る恐る周囲をうかがっている子が、「ここは自分を出していい場所なんだ。」と思って自発的に動き始めるようになるまで、すなわち「のびのび遊ぶ元気な子」になるまでの段階だ。次の段階は、子どもたちがのびのび遊ぶ中で、社会性を身につけながら「自分で考え行動する子」になるような働きかけを行っていく。3つの園児像の中では中核的概念といっていい。ここから、小学校以降の学習に繋がる知的探究心を育むきっかけづくりを「動植物に親しみを持つ子」の実現を通じて行っていく。これは、恵まれた自然環境を活かした保育活動を行おうというもので、所変われば、また違ったアプローチもあるだろう。

私たちは、「のびのび系」とか「お勉強系」といった二分法には与しない。探求する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションできる人、信念のある人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスのとれた人、振り返ることができる人、そういった学習する人達の集う教育機関でありたいと思っているし、そういった人を育てるために、何が有効なのか、というところから教育を実践したいと考えている。「のびのび系」であるとか「お勉強系」であるとか、ということは気にしていない。二分法でみれば「お勉強系」に見える手法も厭わない。ただ、幼児期においては「遊びは学び」という方針に沿った活動がもっとも効果的であると考え、この方針をなるべく多くの場面で適用していきたいと努力を重ねている。

のびのび系でも、お勉強系でもなく。私たちが歩みたい道は、そういう道だ。

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